「アサヒビール園」「アサヒスーパードライ」などの飲食店を運営していたアサヒフードクリエイト(株)が倒産なぜ?
アサヒグループHDの外食事業 アサヒフードクリエイト(株)倒産なぜ?
ビール大手のアサヒグループホールディングス(株)のグループ会社として外食事業を手掛けていたアサヒフードクリエイト(株)は2024年7月12日、東京地裁から特別清算開始決定を受けました。
負債総額は89億9726万円(2023年12月期決算時点)。
アサヒフードクリエイト(株)
2001(平成13)年9月設立。
アサヒグループホールディングス(株)のグループ会社
「アサヒビール園」のほか、「Asahi BeerFront」、「BEER&SPICE SUPER“DRY”」、「アサヒ・ザ・グリル」などの店名で、アサヒビールを主体としたビアホールやビアレストランを展開していました。
ピーク時には全国に約50店舗を出店し、2012年12月期は売上高約86億3000万円をあげていました。
しかし、同業他社との競合激化により採算面は低迷していました。
さらに、「新型コロナウイルス」感染拡大による時短営業などの制限を受けて業績が大幅に悪化しました。
2020年12月期は売上高23億4582万円に落ち込んだうえ、赤字計上により30億円以上の債務超過に陥りました。
2022年12月期は売上高39億2549万円まで回復したものの、コロナ禍の影響を受けるなかで赤字決算が継続し、債務超過がさらに拡大しました。
こうしたなか、アサヒグループの事業再編に伴い、2023年9月には一部事業を大手外食チェーンに譲渡しました。
アサヒフードクリエイト(株)は、2024年4月30日株主総会の決議により解散し、特別清算となりました。
アサヒグループホールディングス株式会社
1949年(昭和24年)9月1日 設立
所在地:〒130-8602 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
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