ホテル一萬里(株) 新型コロナウィルス関連倒産




長野県で4件目の新型コロナウィルス関連倒産

 長野県にある「ホテル一萬里(株)」は、2020年5月4日に事業を停止し、自己破産申請の準備にはいっているそうです。

 ホテル一萬里(株)は、1967年7月にホテル経営を目的に北佐久郡軽井沢町において設立したもので、1989年7月に本店を現所へ移転、同年12月に「佐久一萬里温泉ホテルゴールデンセンチュリー」を新築し、以後地上11階・地下1階、客室150室・約350名収容の天然温泉付きホテルの経営を中心に事業を展開していました。

 宿泊や日帰り温泉需要に加え、披露宴、パーティー、飲食、会議など幅広い需要に対応、佐久市内では最大級の宴会機能を有するなど地元では高い知名度を持っていました。

 2003年には介護付有料老人ホームの経営にも着手するなど業容を拡大していました(同施設はその後売却)。

 しかし、近年は競合の激化や単価の下落などから業績が下降線をたどっていました。

 また、従前の設備投資負担も重荷となる中、取引金融機関が貸出債権をサービサーに譲渡するなど厳しい状況が拡大していました。

 この間、外部コンサルタントを導入するなどして再建策を模索する一方、債権者から協力を仰ぎながら事業を継続してきましたが、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響も重なり環境が一層悪化、事業の継続を断念したものとみられます。

 負債は35億円を上回る見込みです。

 長野県内における新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた倒産は4件目、負債は最大です。

 twitterでも話題になっています。