コロナ関連融資を受けていた会社の倒産が増えてきましたね。
出版社「マキノ出版」倒産なぜ?
東京都中央区日本橋茅場町にある出版社「株式会社マキノ出版」は、2023年3月2日付で東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請したことが明らかになりました。
負債総額は約15億円の見通し
株式会社マキノ出版
1977年に設立。
健康、美容関連をテーマに取り扱う月刊誌の「壮快」「安心」「ゆほびか」
家電などの商品情報誌「特選街」
健康・料理・趣味などの分野における書籍・ムック本の発行を手掛けていました。
しかし、デジタル化による紙媒体の需要減などで、近年は発行部数の減少が続き業績が悪化すると、その間には文京区湯島の自社ビルから千代田区、その後に中央区へ本社を移転するなどコスト削減に努めていました。
コロナ禍以降はさらに業績が悪化し赤字決算も続いていました。
この間、コロナ関連融資の利用などにより資金繰りを維持する一方で、WEBサービスなどへの注力や本社移転、人員削減などを進めていました。
こうしたなか、2022年以降は紙価格の上昇に伴うコストアップなども重なり資金繰りが悪化しました。
資金繰りの行き詰まりから自力での再建を断念し民事再生法の適用を申請に至ったようです。
マキノ出版 再生手続の廃止決定を受け 破産へ
出版社「株式会社マキノ出版」は、2023年3月2日付で東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請をしていましたが、2023年5月29日付で東京地方裁判所より再生手続の廃止決定を受けたことが明らかになりました。
一部事業を譲渡するとともに再生計画案の策定を目指したものの、支援スポンサーを見つけることができずに今回の措置に至ったようです。
今後は破産手続に移行する見通しで、負債総額は約15億円です。