全国初 コロナ患者受け入れの 医療法人友愛会 倒産




 

松本病院運営の医療法人友愛会 倒産

 

大阪府大阪市福島区にある地域中核病院「松本病院」運営している医療法人友愛会(社団)は、2021年8月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分および監督命令を受けました。

 

「松本病院」は、新型コロナの軽症・中等症患者を受け入れていました。

 

新型コロナウィルス患者を受け入れていた病院の倒産は、全国初。

 

 



 

医療法人友愛会(社団)松本病院

 

所在地:大阪市福島区海老江2丁目1番36号

HP: https://matsumoto-hp.or.jp/

 

 

医療法人友愛会(社団)は、1938年(昭和13年)創業、1955年(昭和30年)8月に法人改組した大阪市福島区内で「松本病院」を運営する医療法人です。

 

診療科目は、内科・循環器内科・心臓内科・外科・整形外科・脳神経外科・形成外科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科・放射線科。

病床数は、199床 (一般病棟93床 回復期リハビリテーション病棟49床 地域包括ケア病棟44床 ハイケアユニット13床)。

 

本館周辺に複数の病棟を開設。

24時間の救急医療にも対応するほか、関係会社を通じて特別養護老人ホームグリーン野田の運営にも乗り出していました。

手術室や集中治療室の刷新、MRIなど先進医療機器の導入なども図っていましたが、そうした設備投資に伴う借入金が重荷になり資金繰りが悪化。

2002年には借入金が整理回収機構へ譲渡される事態となってい、ましたが、2013年に金融取引を正常化させるとともに、2015年10月には新病棟を完成させました。

2020年12月、松本病院で 病棟看護職員をはじめ入院患者、病棟職員が新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。

 

このことで、外来患者が大幅に減りました。

 

2021年1月になって、緊急事態宣言下の大阪府より強い要請を受けて、一部の病床を軽症・中等症対応としていたものの、これにより外来患者数は一層落ち込み、さらに人件費など経費負担が増加したことで資金繰りがひっ迫しました。

 

スポンサー支援を受けて再建を目指すそうです。

 

負債は約52億円。

 

 

大阪市は「コロナ協力金支給せず」

 

大阪市からの無担保融資 5億円のうち約2億円を返済せずに倒産した医療法人「友愛会」に対して、松井一郎市長は、コロナ協力金を返済に充てると通知しました。