医業経営コンサルティング アイテック(株)倒産なぜ?




 

医業経営コンサルティング アイテック(株)民事再生法適用を申請

 

急速な為替変動に伴う大幅な損失

 

東京都にあるアイテック(株)は、2022年10月17日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全・監督命令を受けました。

 

負債総額は債権者216名に対し約132億円。

 

 

 

アイテック(株)

 

病院の開設に伴う計画や構想など、医業向けの経営コンサルティング会社。

 

設立当初は、独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて、イラクをはじめとする海外の病院建設などのコンサルティングを展開していましたが、海外情勢の悪化などから国内向けに主軸を移してきました。

国内病院向け案件の増加や、電子カルテシステムの更新支援などにより増益。

2022年4月期もコンサルティングが堅調だったほか、「新型コロナウイルス」感染対策に関係する施設の整備なども請け負い、売上高は161億6445万円まで伸長していました。

 

しかし、国内の公的医療機関のコンサルティング料の入金は年間1回だったため、回収サイトの長期化などから恒常的に手元資金が不足していました。

また、国際的なコンサルティングについても政情不安などの影響を受け、入金の遅れも発生し、厳しい資金繰りが続いていました。

こうしたなか、ドル建て決済の海外案件で急速な為替変動に伴う大幅な損失が発生しました。

関係先との協議を進め、スポンサー支援を前提とした民事再生手続きを選択しました。

 

 

 

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