医療機器等卸 KiSCO(株)倒産なぜ?




 

 

医療機器等卸 KiSCO(株)倒産なぜ?

 

兵庫県神戸市にある医療機器等卸のKiSCO(株)は、2023年2月2日、神戸地裁より特別清算開始決定を受けた。

 

負債総額は約65億8700万円(2021年12月期決算時点)ですが、変動している可能性あり。

 

 




 

 

KiSCO(株)

 

1961年4月に創業。

その後、寿医科商事(株)の商号で設立した医療機器等卸売業者。

主に整形外科分野の医療機器を扱い、1997年2月には海外メーカーのビオマット社を買収するなどグローバルに事業を展開していました。

 

2007年には医療関連企業が集積する神戸市のポートアイランド内へと本社を移転し、現商号に変更しました。

 

2011年11月には関連会社のKiSCO(株)を吸収合併し、その後、大塚メディカルデバイス(株)による買収を経て大塚グループの傘下となりました。

 

しかし、その後は未解決の医療ニーズを捉える開発型企業として展開してきたことで、経費が先行し、赤字が慢性化し債務超過に転落。

そのうえ、近年は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響もあり、営業環境が悪化していました。

 

2022年2月には脊椎の固定材料「Spine」や骨の接合材料「Trauma」など、脊椎および外傷領域に関する部門を帝人ナカシマメディカル(株)に譲渡。

2022年11月30日、株主総会の決議により解散し、特別清算開始決定となりました。