新型コロナ禍における病院の倒産では、全国で最大規模!
千葉県内で100億円以上の大型倒産が確認されたのは2010年以来
千葉の病院経営「心和会」 倒産

千葉県四街道市にある病院経営の「医療法人社団心和会」は、2023年4月4日付で東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請したことが明らかになりました。
負債総額は約132億円の見通しです。
千葉県内で100億円以上の大型倒産が確認されたのは2010年以来約13年ぶり。
また、新型コロナ禍における病院の倒産では、全国で最大規模ということです。
医療法人社団心和会
1946年に四街道市で診療所を開設。
1954年に「医療法人荒井病院」として法人化
1955年に「八千代診療所」を開設
1957年に「八千代病院」(53床)を開設
1967年に医療法人心和会に改称
現在は、「八千代病院」(病床数422床)、「新八千代病院」(295床)、「成田リハビリテーション病院」(100床)や、介護老人保健施設の「荒井記念ホーム」(100名)など複数の医療・介護施設を運営しています。
検診やスパ療養を行う施設、訪問介護ステーションといった新事業も展開し、2022年3月には売上高が直近で最高の97億5900万円となっていました。
しかし、病院では新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生し設備負担が膨らんだほか、前理事長の不動産トラブルで多額の資金が流出しました。
2017年ごろから確認された前理事長の不動産を巡るトラブルで、取引先への支払い遅延が発生するなど資金繰りが悪化していました。
主要病院で新型コロナのクラスターが発生するなど厳しい経営状況が続き、2021年から赤字となっていました。
積極的な事業拡大に伴う多額の借入金が資金繰りを逼迫するなか、新型コロナウイルス感染症の影響による様々な負担が経営に重くのし掛かり、自力での再建を断念し今回の措置に至ったようです。
診療体制を維持しながら、今後決定するスポンサーに事業を譲渡するそうです。
所在地:〒284-0024 千葉県四街道市旭ヶ丘3-3-5
https://www.harmonichearts.or.jp/#