夕張リゾート株式会社  新型コロナウィルス関連倒産




 

 

 

 北海道夕張市にある夕張リゾート(株)は、2月1日付で札幌地裁より破産手続き開始決定を受けました。

 

 夕張リゾート(株)は、加森観光が、財政破綻した夕張市の観光施設の指定管理者を一括受託し、2007年(平成19年)2月に設立しました。

 

 それまで夕張市が所有していたスキー場をはじめとして20ヵ所以上におよぶレジャー施設の運営を指定管理契約で各種観光施設等運営業者が受託したことを受け、現地での運営管理を目的として設立されました。

 その後、老朽化が激しい施設等に関しては順次管理を返上し、「マウントレースイスキー場」や「ホテルマウントレースイ」(118室)、「ゆうばりホテルシューパロ」(153室)、「合宿の宿ひまわり」等の運営を行い、2017年3月期には年収入高約12億円を計上していました。

 

 

 

夕張市から管理運営を受託された施設

  • 夕張市美術館
2012年2月23日積雪により倒壊し7月31日に廃館の方針が示される。2013年8月、夕張リゾートが市に損害額約8500万円の弁済を2013年度中に行うことが決まったことを受け、同年9月に市議会本会議にて美術館設置条例の廃止が可決され廃館となった。
  • 幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば – 2016年度以降はNPO「ゆうばりファンタ」が運営。
  • 石炭の歴史村内施設 – 2015年管理返上
    • 夕張市石炭博物館 – 2015年管理返上、夕張市直営を経て2018年度よりNPO「炭鉱の記憶推進事業団」が運営。
    • 炭鉱(やまの)生活館 – 2015年解体
    • ゆうばり化石館
    • 「北の零年」希望の杜
    • ファミリーキャンプ場 – 2013年以降営業停止

 

 

 

 2017年3月に指定管理が満了を迎え、東京都の不動産事業者が観光施設の売却先として選定され、新たな運営会社として元大夕張リゾート(株)を設立し、夕張リゾート(株)を買収した。

 

 外国人観光客を主体に集客を図るなどしていたが、2019年3月期は年収入高約12億4700万円に対して約2億5000万円の経常損失を強いられていました。



 こうしたなか、2019年3月には香港系ファンドが夕張リゾート(株)を買収。

 

 その後もインバウンドの取り込み強化を図っていましたが、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大により3月にはホテルを休館、イベントも中止を余儀なくされ事業計画を大きく下回る状況となっていた。

 

 新型コロナ収束の見通しが立たないなか、2020年12月には今冬のスキー場およびホテルの営業を休止することが明らかになるなど動向が注目されていました。

 2020年12月24日、自己破産の申し立てを行うことを明らかにしました。

 そして、2021年1月28日付で自己破産を申請していました。

 2021年2月1日付で札幌地裁より破産手続き開始決定を受けました。

 

 負債は約5億円。