大手旅行・HISがハウステンボスを売却へ
長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボスについて、親会社の旅行大手HIS(エイチ・アイ・エス)が売却を検討していることがわかりました。
旅行大手のHISは、経営破たん後に野村ホールディングス系列の投資会社の傘下で立て直しを図っていたハウステンボスを2010年に買収しました。
HISは、現在ハウステンボス株の66.7%を保有しています。
残りをJR九州など地元企業が保有しています。
HISは世界的な新型コロナウイルス感染拡大による旅行需要の低迷を受け、2021年10月期の決算で過去最大の赤字を計上しています。
2020年12月には・・・
2020年10月期(19年11月1日~20年10月31日)連結決算を発表では、売上高が前年比46.8%減の4302億8400万円、営業損失が311億2900万円、経常損失が312億8300万円、当期純損失が250億3700万円でした。
店舗数を来期第1四半期までに105店舗統廃合して154店舗に縮小する。人員は今期、来期で1010人の退職者を見込み、348人を減員する予定だと発表しています。
こうした中、数百億円規模と予想されるハウステンボスの売却で、資金の調達を目指す考えと見られます。
売却先は海外の投資会社を軸に調整を進めていて、売却後も営業は続けると見られています。
総額約36億円の再生支援金を交付した佐世保市の朝長市長は「今朝の報道で初めて知った」と驚きを隠せない様子で情報収集に追われています。
どんどん外資の会社に売られていきますね。
HISがハウステンボス事業を1000億円で投資会社に売却!
2022年8月30日、旅行会社「エイチ・アイ・エス」は、ハウステンボス事業をアジアを中心に投資を行う「PAG Asia Capital」グループに売却すると発表しました。
ハウステンボスの株式66.67%を保有する「エイチ・アイ・エス」のほか、13.33%を保有する「九州電力」、10.00%を保有する「西部ガスホールディングス」、5.00%を保有する「九電工」、3.33%を保有する「九州旅客鉄道」、1.67%を保有する「西日本鉄道」の全株主で、全て合わせた株式100%を総額約1000億円で売却する方針です。
PAG Asia Capitalは「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に出資するなどテーマパーク事業に関する知見を有しており、ハウステンボスは資金力が豊富な同グループの下で事業拡大を目指す方針です。
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