山形 産業用機械製造業 トガシ技研 倒産なぜ?




 

山形県内の倒産情報が続きます。

 

令和に入って山形県内で最大規模の倒産!

 

 

山形 産業用機械製造業 トガシ技研 倒産なぜ?

 

 

 

山形県鶴岡市にある(株)トガシ技研が、2023年2月28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全処分および監督命令を受けました。

 

負債総額は約56億円

 

 




 

 

 

 

(株)トガシ技研

 

 

1988年10月創業。

 

 

産業用機械の設計・製造から組付、電気制御、プログラミングまで一貫して手掛ける体制を強みとし、産業用ロボット関連を中心に実績を重ねてきました。

リーマン・ショック後には業況が悪化し債務超過へと転落したが、2011年頃から大手メーカーとの直接取引を含めた自動車関連の受注が拡大し、増収基調で推移していました。

 

古河工場と常盤木工場に加え、2019年7月期には常盤木工場の隣接地にクリーンルームを備えた工場を開設し、増産体制を構築していました。

 

しかし、2020年7月期は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響を受けて受注が失速しました。

クリーンルームを活用して不織布マスクの生産にも着手。

2020年8月 国産マスクの製造・販売を開始

2020年9月 足踏み式消毒スタンドの製造・販売を開始

2021年7月期には世界的な半導体不足を追い風に産業用ロボット関連が増産となったほか、マスクや足踏み式消毒液スタンドの受注も堅調に推移し、売上高は過去最高となりました。

 

しかし、主力取引先だった(株)オフィスエフエイ・コムが2022年7月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことで、同社に対する多額の焦付が発生。その後、融通手形取引や架空売上の計上が明らかとなり、対外的な信用が失墜しました。

 

2022年7月期の決算では架空売上を除く実態を伴った取引のみを計上した結果、売上高は約7億6800万円まで急減し、約3億2900万円の赤字を余儀なくされ、再び債務超過に転落しました。

金融機関から約31億8000万円の手形買戻請求を受けるなかで対応策を模索してきたが、自力での経営再建を断念し、今回の措置となりました。

 

今後はスポンサー企業を選定し、事業譲渡を行う方針です。

 

 

本社:〒 997-0334 山形県鶴岡市丸岡字町の内309番地 1

http://www.togashig.co.jp