新電力事業 (株)シナジアパワー 倒産なぜ?




 

 

東北電力×東京ガスの新電力事業が破産!?

円安、ウクライナ情勢などで燃料費が高騰!

新電力の倒産が止まらない!?

 

新電力に契約を切り替えた家庭や企業は、2022年12月時点ではかなり割高な電気代になっていますね。

 

 

 

 

 

新電力事業 (株)シナジアパワー 倒産なぜ?

 

東京都台東区にある東北電力×東京ガスの新電力事業(株)シナジアパワー」が、2022年12月1日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けました。

 

特設コールセンター(電話0120-583-017、受付時間:平日9:00~17:30)が設置されています。

 

負債総額は債権者約400名に対して約130億円

 

 

(株)シナジアパワー

 

2015年10月設立。

東北電力(株)と東京瓦斯(株)それぞれ50%出資する共同出資で設立された新電力事業者。

2016年4月から電力供給をスタートさせました。

 

高圧・特別高圧向けの電力小売事業を手掛けていて、主に北関東エリアを中心に東北電力と連携して顧客開拓を行い、2社から供給される安定した電力を基に、事業者向けとなる高圧電力・特別高圧電力の小売りを手掛けていました。

2020年3月期は売上高約200億円。

しかし、卸電力市場の高騰に伴い、2020年度と2021年度の2期連続で債務超過に陥るなど業績が悪化すると、出資会社からの資金援助を受けて卸電力市場からの調達量を減らすとともに、小売電気料金の値上げによる価格転嫁に努めるなどの収支改善を進めました。

 

ところが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻の影響で燃料価格の高騰に拍車がかかると、電力需給ひっ迫に伴い、新電力市場の事業環境が悪化しました。

 

2022年8月に、(株)シナジアパワーは2022年11月末をもって事業を終了することを公表しました。

2022年11月末をもって全ての契約の切替手続を完了しましたが、債務超過を解消できず取引債務を全額弁済する資力がないうえ、一部顧客からの損害賠償を要求されていることなどから2022年12月1日、東京地裁へ破産を申請し、破産開始決定となりました。

 

 

 

所在地:東京都台東区北上野1-9-12

 

https://www.synergiapower.co.jp/

 

破産手続開始通知書

 

 

 

 

 

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