東雲羊羹の熊谷長栄堂 閉店なぜ?
秋田県能代市にある人気の和菓子「東雲羊羹」を製造販売してきた熊谷長栄堂が、2023年6月末に閉店します。
熊谷長栄堂は、1837年(天保8年)創業。
創業時から小豆のあんと砂糖、天然の寒天のみを材料にして、看板商品の東雲羊羹だけを作ってきた羊羹一筋のお店です。
186年の歴史に幕を下ろします。
現店主は8代目 鈴木博(88)さん。
前店主の兄が2014年に亡くなり、店をたたむことを考えたそうですが、多くの地元住民からの営業を望む声を受け、兄から製法を引き継いだ鈴木さんの弟と力を合わせて、半年後に店を再開させたそうです。
しかし、2022年12月に工場長だった弟さんが病気で亡くなりました。
2022年8月頃からは製造機械の故障も続いており、「従業員が出勤しても機械の故障で作業できない日も多かったそうです。
長く続いてきた歴史を守りたいという思いで、だましだまし頑張ってきたが、限界を感じた」そうです。
後継者もおらず、高齢化が進む従業員らと話し合った上で閉店を決めたということです。
閉店を知った方からの予約を受けた注文分に対応するため、店頭販売は休止中で、新規の注文も受けつけていないそうです。
予約注文分に対応した上で商品が余った場合は、店頭に貼り紙を掲示して知らせるということです。
高齢化や後継者問題、設備の老朽化で閉店する老舗店が多いですね。
長年、愛されてきたお店の閉店は残念ですね。
熊谷長栄堂
所在地:〒016-0013 秋田県能代市向能代上野165
※1837年(天保8年)創業