滋賀 ゴルフ場運営「センチュリー」倒産なぜ?




 

 

滋賀 ゴルフ場運営「センチュリー」倒産なぜ?

 

滋賀県甲賀市にある元ゴルフ場運営「株式会社センチュリー」は、20233年6月1日付で大津地方裁判所へ特別清算を申請したことが明らかになりました。

 

負債総額は約55億円の見通しです。

 

 

 

株式会社センチュリー

 

 

1972年に設立。

1975年にオープンしたゴルフ場「センチュリー・シガ・ゴルフクラブ」の運営を手掛け、同ゴルフ場は全18ホールの丘陵コースで、京都の財界を中心とする接待コースとして知られていました。

滋賀県を中心に京都府や大阪府、三重県からの来場者が多くを占めていました。

 

 

 

バブル崩壊後の景気低迷の影響を受け業績悪化を招き、会員預託金の返還要求の高まりに対処できず、2001年4月24日に民事再生法の適用を申請、2002年7月10日に大津地裁より再生計画の認可決定を受けていました(2005年7月19日に再生手続き終結)。

 

その後は、全カートにGPSナビゲーションシステムを搭載し、セルフプレーのニーズに対応していたほか、立地面では新名神高速道路の甲南インターから車で5分程度の好立地で、預託会員は約800名を擁し、2019年3月期には年収入高約4億1000万円を計上していました。

 

しかし、競争激化やゴルフブームの一巡で客数が落ち込むなど業績が悪化すると、預託金の返還や設備投資が困難になるなど資金繰りが逼迫しました。

 

 

そのため、営業継続を目的として新会社を設立し事業を継承した一方、自らは事後処理を進め、2023年5月31日株主総会の決議により解散、今回の措置に至ったようです。

 

現在、ゴルフ場の営業は継続中です。

なお、当社の事業は会社分割により新会社に承継し、会員には預託金や入会金の負担なくプレー権を確保することでゴルフ場運営を継続する計画だそうで。

 

 

 

センチュリー・シガ・ゴルフクラブ

 

 

 

 

所在地:〒520-3302 滋賀県甲賀市甲南町池田2118

 

アクセス:新名神高速「甲南IC」より5分