米小売「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」破産法申請
アメリカのニュージャージー州にある家庭用品小売大手の「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」は、2023年4月23日付でニュージャージー州連邦破産裁判所へ破産法第11章(日本の民事再生法に相当)を申請したと発表しました。
2022年11月末時点の負債総額は約52億ドル(約7000億円)で、今後は店舗を含む資産の全部もしくは一部の売却を目指すものの、売却先が見つからない場合は事業清算に向かう見込みです。
店舗の閉鎖を計画しており、数千人もの雇用が失われる可能性があるということです。
破産法に基づく会社再建プロセスとして、ベッド・バス・アンド・ビヨンド360店とバイバイ・ベビー120店の清算を開始すると同時に、一部もしくは全資産の買い手を模索するということです。
売却に成功すれば、店舗閉鎖計画を修正・撤回する可能性もあるということです。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド
1971年に設立。
寝具をはじめキッチン用品や生活雑貨などを扱うホームセンターの大手チェーンで、北米にて約360店舗を展開するほか、「バイバイ・ベイビー」のブランドでベビー用品店を120店舗展開しています。
しかし、ネット通販への対応が遅れたことから、近年は売上の減少が続き業績が悪化するなか、資金調達が困難になったことで自力での再建を断念しました。