焼肉店経営の（株）フーズ・フォーラス 特別清算から破産に移行
石川県金沢市（東京）にある焼肉店経営の（株）フーズ・フォーラスが、2023年3月28日、金沢地裁より破産開始決定を受けました。
2011年4月、富山、福井など4県で死者5人を含む計181人（当時）が発症した集団食中毒事件により営業継続が困難となり2012年2月10日、金沢地裁より特別清算開始決定を受けていました。
特別清算申請時の負債総額は債権者約300名に対して約17億7800万円。
（株）フーズ・フォーラス
1997年5月、創業。
「焼肉酒家えびす」の店名で積極的に店舗展開を行い、2011年3月期には20店舗体制となっていました。
しかし、2011年4月に砺波店などで集団食中毒により死者が発生し信用が一気に失墜しました。
2011年5月6日には富山県警などが本社や関係店舗を業務上過失致死容疑で強制捜査に踏み切り、砺波店など4店舗が無期限の営業停止処分を受けました。
他の店舗も営業を自粛していたが、営業再開には各自治体などが難色を示し、店舗の再開は困難となっていました。
こうしたなか、債権放棄や債権者会議で被害者優先の返済計画の承認を得るという結論に至り、特別清算を申請しましたが、債権者との協定成立の見通しが立たず、職権で破産手続きに移行しました。
