(有)泉屋旅館 新型コロナウィルス関連倒産




福島県にある㈲泉屋旅館が、2020年4月24日に破産開始決定を受けました。

1904年に創業した老舗の温泉旅館です。

1993年4月に約34億円を投じて櫟平(くぬぎだいら)ホテルを新築しました。

以降は客足が伸び悩み、年間売上高は5億円台前半まで落ち込んでいたうえ、設備投資による多額の借入金から資金繰りに行き詰まり2004年10月、民事再生法の適用を申請しました。

その後、2005年5月1日からは新たなスポンサーのもと現体制での運営を開始しました。

しかし、2011年3月に発生した東日本大震災ならびに福島第一原発事故の風評被害から、売上げが落ち込んでいました。

近年はインバウンドの顧客を積極的に取り込み、売上げが回復していましたが、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響を受けて利用客が激減しました。

資金繰りが限界し、2020年4月12日に従業員を全員解雇して、破産開始決定となりました。