(株)シカゴピザ 倒産なぜ?
大阪府茨木市にある(株)シカゴピザは、2023年5月8日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けました。
2023年3月14日に事業を停止、同月20日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同日保全管理命令を受けていました。
負債は約15億円。
(株)シカゴピザ
1986年(昭和61年)10月に創業したピザ宅配業者をルーツとする関西地区を中心に70店舗を展開していた宅配ピザチェーン店「シカゴピザ」の株主であったリサグループが、同社の株式を売却することとなったため、取引銀行の支援を得て、2015年(平成27年)6月に設立されました。
西日本を中心として「シカゴピザ」を主体に、「どんぶり名人」や「麺や逸杯」、「天かつ庵」、「匠屋」など65店舗(直営店40店、FC店25店)で宅配事業を手がけていました。
関西では相応の知名度を有して店舗を増やし、宅配可能地域を拡大。
2020年3月期には年売上高約34億6300万円を計上していました。
仕入れコストや人件費なども重荷となり、出店費用を借入金で賄っていたことから設立以降、収益性は低調に推移していました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降は巣ごもり需要を追い風に、2021年3月期の年売上高は約42億3300万円にまで伸長し、黒字化を果たしていました。
ところが、その他業種のデリバリー事業参入によって売り上げは減少していきました。
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