(株)ファーストキャビンほか4社 倒産




新型コロナウィルスの影響で稼働率10%

 

 (株)ファーストキャビンと関連4社は、2020年4月24日に破産を申請し、破産開始決定を受けました。

 

 コンパクトホテル「ファーストキャビン」を展開していました。

 

 1泊4,000円から6,000円の宿泊料のホテルで、運営受託やフランチャイズを中心にホテル数を増やしてきました。

 

 積極策が功を奏して直近では約25軒まで拡大していました。

 

 しかし、ホテルの供給増や競争激化から計画通りの業績には達せず、2019年3月期は減損など特別損失の発生で2期連続の赤字を余儀なくされました。

 

 さらに、「新型コロナウイルス」感染拡大により、3月下旬から4月上旬のホテル稼働率は約10%まで落ち込む日もあるなど、業況が急激に悪化しました。

 

 緊急事態宣言の発出後は休業するホテルも増加し、事業継続が困難となりました。

 今回の破産申請で営業を終了したホテルは「ファーストキャビン築地」「ファーストキャビン京橋」「ファーストキャビン京都河原町三条」「ファーストキャビン京都嵐山」「ファーストキャビン柏の葉」の5軒です。

 その他のフランチャイズ店舗の多くは新型コロナウイルス感染拡大の防止のため休業中で、今後の収束動向を踏まえフランチャイズオーナー等の判断で営業を再開する予定だそうです。

 

同時に破産申請した4社

(株)ファーストキャビン開発

(株)ファーストキャビン京都三条

(株)ファーストキャビン京都嵐山

(株)ファーストキャビン柏の葉

 JR西日本との合弁会社 株式会社JR西日本キャビンは、2020年4月16日に解散を発表しています。

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