神奈川県にある「(株)建築や」が、2021年5月28日に破産申請しました。
(株)建築やは、(株)則武地所の前社長・野口社長が経営する会社です。
負債総額は約2億円です。
(株)建築やは、2017年12月設立の会社。
戸建住宅や共同住宅の新築工事を主体に、リフォーム工事なども手掛け、地元に密着した営業展開をしていました。
設立以来、増収で推移していたが、その一方で不採算受注が多く連続赤字を計上し、債務超過額は3億1553万円まで拡大していました。
そんななか、野口社長が2017年12月まで代表を務めていた(株)則武地所が施行したアパートの外階段が崩落し、住民が亡くなるという事故が2021年4月に発生しました。
(株)則武地所と関係性が強かった(株)建築やの事業環境も急速に悪化し、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響も重なり、事業継続を断念したそうです。
施行した築8年のアパート外階段崩落により住民死亡
東京都八王子市の賃貸アパートで2021年4月17日、外階段の一部が崩れ、住人の女性が転落死する事故がありました。
築8年の賃貸アパート。
アパートの3階に住む女性が外階段を上っていた際、踊り場と2階通路をつなぐ鉄製階段が崩落しました。
約2メートル下の地面に落ちた女性は頭を強く打ち、4月22日に死亡しました。
死因は外傷性脳挫傷とみられています。
外階段の木製の踊り場の腐食が原因で、つなぎ目の金具とともに外階段も崩落したとみられています。
事故の約2時間前に踊り場の側面部の板が落下し、管理会社が応急処置をしていたことが判明っしています。
踊り場は当初、鉄製で設計されていたとの情報もあるそうです。
2021年5月2日、業務上過失致死容疑でアパートを施工した(株)則武地所の関係先が警視庁によって家宅捜索を受け、5月19日には横浜地裁相模原支部より破産開始決定を受けていました。
施行した(株)則武地所が手がけたアパート57棟でも劣化が確認されているそうです。