太陽光発電関連業「チェンジ・ザ・ワールド」倒産なぜ?
山形県酒田市にある太陽光発電関連業「株式会社チェンジ・ザ・ワールド」は、2023年2月27日付で東京地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産したことを明らかにしました。
負債総額は約38億4000万円の見通し。
株式会社チェンジ・ザ・ワールド
2014年に設立。
太陽光発電関連のベンチャー企業。
「たくさんのひとりが世界を変える」という企業理念を掲げ、「スマホで買える太陽光発電所」をキャッチフレーズとする「ワットストア」やソーラーシェアリング事業等を展開していました。
「ワットストア」は少額から購入可能で、スマホから簡単に太陽光発電所のオーナーになれるサービスを一般個人を対象に販売実績を伸ばしてきました。
また、チェンジ・ザ・ワールドの池田社長は、一般社団法人日本西海岸計画の代表理事も兼務し、地元起業家のサポートもしていました。
メディアにも多く取り上げられるなど話題になっていました。
上場企業からの出資やクラウドファンディングによる資金調達を重ねながら事業を拡大していました。
しかし、設備投資や人件費などコスト過多の運営が続いたことで、債務超過に陥るなど資金繰りが逼迫しました。
また、2022年6月の預託等取引に関する法律改正に伴い、「ワットストア」の運営継続が困難になったことから、やむなく今回の措置に至ったようです。


